【開催報告】第5回星槎グループ後援企画

投稿日: カテゴリー: 事務局

【開催報告】第5回星槎グループ後援企画
『失敗から学べ!異国のコミュニケーション
〜国際機関とフィールドの2つの視点から〜』

この度は、7月1日(土)に順天堂大学にて、第5回目となる星槎グループ後援企画が無事終了致しましたので、報告致します。
また、宮澤保夫会長、井上一理事長を始めとする星槎グループの皆様方、講師の尾身茂先生、増田研先生、参加者の皆様など、今企画に携わって頂いた全ての皆様に心より感謝申し上げます。
以下、開催報告です。
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今回の企画では、成功ではなくあえて『失敗』に焦点を当て、国際保健において想定外の出来事を考えるワークショップや先生方の失敗談をお聞きしました。
オープニングでは、昨年の『第4回星槎グループ後援企画』がきっかけで上海留学中の佐原慈佳さんとSkypeを繋ぎ、この企画がどう未来に繋がるのかを参加者全員で再確認しました。

(写真:Skypeにてプレゼンをしている佐原慈佳さん)

前半のワークショップでは、アイスブレイクで自分の失敗談(個人的、社会的)を共有した後、架空の難民キャンププロジェクトを遂行する上で、”想定できる想定外の出来事”を様々な視点から考えました。これは少し難しかったようですが、このような想定外を予め考えることが、プロジェクト遂行にあたり重要なのだと学びました。その後、講師の増田先生の経験に基づく想定外の出来事3つを3班ごとに考え前半のワークショップを終了し、レクチャーに移りました。

(写真:ワークショップの様子)

尾身先生のレクチャーでは、
『「失敗・困難のない人生」は”ない!!”得手に帆をあげよ』というキーワードで
自らが想定外、困難に直面し失敗されたお話、私たち若者へのアドバイスをお話していただきました。
『困難な時はあるが、人間には個性がある。それはかけがえのないもので、時に生まれ持ったモノであり、時に努力もする。平等や差別ではないそれぞれが生まれ持った個性や天性がある。何をやったって困難、挫折にぶつかるが好きなことをやっていればなんとか乗り越えられる。』
『40歳になるまでに迷ったり悩んだりしない人はバカだ。同時に40を過ぎて悩む人もバカだ。若いうちは試行錯誤する年代。何か今までと決まった生き方ではなく今までにないことをやる。定石以外のこともやる。』
『人生は長い。失敗はあるが1−2年の遅れは良い。失敗は必ず強くなる。物事を多角化して見えるようになってほしい。単純化してうまくいくことはほとんどない。複雑さに耐えるようにする。困難があってもやる。若いうちは結果を出したい。不安定な状態に耐えられない。気持ちの強さが大事。』
国際機関での輝かしいご活躍の裏で数多くの困難を乗り越えて来られた尾身先生だからこそ伝えられる、貴重なアドバイスを頂きました。

(写真:熱いメッセージを伝えてくださった尾身茂先生)

増田先生からのレクチャーでは、フィールドワークにおける躓きやポイントだけでなく、会場中があっと驚く世界の文化について、沢山の写真と共にお話しして頂きました。
『フィールドワークを行う際は現地語を話せなければならない。生活習慣の違いも自分にとってはつまずき。時計を持っていなくても、太陽の角度によって時間を確かめようとする。紐に結び目をつけて、結び目がなくなったらイベントがある日と考えたり、手紙を村の小さな子どもに渡しても本人のもとに必ず届く。』
フィールドで長期間暮らしたことのない私たちには、到底考えられないことも紹介してくださいました。
自分にとっての常識は通じない。その現地での常識があるということを学びました。
(写真:ワークショップ進行とフィールドでの壮絶な体験をお話しくださった増田研先生)

その後は後半ワークショップに移ります。
まず、お二人のレクチャーから学んだことを共有しました。それも踏まえつつ難民キャンプの話に戻り、前半で遭遇した想定外の出来事をどのように対処していけばいいかグループで話し合いました。途中、追加事項として、『スタッフのモチベーションが下がった』であったり『他の連携組織とのミーティングで想定外の出来事を報告すべきかどうか』であったりと、様々な考慮すべき点(想定外の出来事)を増田先生から提示されました。決して単純化できない不測の事態を様々な視点から考えることで、失敗に対する姿勢や対処の仕方をすぐに実践することが出来ました。

最後には、各班で出てきた解決策を発表し合いました。同じ想定外の出来事でも、班によって多種多様なアプローチ方法があり、新たな発見や意見を通して学びもさらに深まりました。

(写真:最終発表の様子)

企画後の懇親会では、増田先生、星槎グループの先生方を交え立食形式で行い、企画では聞けないようなディープなお話を伺うことができました。参加者の皆さん同士も、学部学科や専門を超えた繋がりを形成されていました。

半日間の勉強会を終え、受動的な講義だけではなく能動的なワークショップ中心に進めた事で、全員かなり疲労しきっていましたが、その顔は満足感に溢れていたように思います。参加者アンケートを拝見しても、非常に満足度の高い企画となりました。
jaih-s運営委員自身も、国際保健の知識と共に貴重な経験を得ることができ、成長に繋がりました。今回の経験をまた次に繋げて参りたいと思います。

以上で開催報告を終わります。(文責:鉾立春響)