【開催報告】 2017/2/22-2/24 沖縄スタディツアー

投稿日: カテゴリー: 事務局

jaih-s12期事務局の伊戸川です。
本日は、2017年2月22日から24日にjaih-s初の試みである沖縄スタディツアーを開催しましたので、ご報告します!

まず初めに、今回のスタディツアーを開催するにあたり様々な面からサポートをして頂いた名桜大学の小川寿美子先生を始めとする沖縄県JICA帰国専門家連絡会の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。

今回のスタディツアーには県内外から高校生から社会人までの19名が集まり、3日間を通して「沖縄の子どもの貧困」と「沖縄の戦後の公衆衛生」の2つのテーマに関して学びました。

1日目には、山内優子先生(沖縄大学非常勤講師、沖縄子どもの貧困解消ネットワーク)に沖縄の子どもの貧困問題のお話をして頂きました。沖縄は日本で唯一地上戦が行われた場であり、その後の沖縄に大きな影響を及ぼしました。その影響とは、戦争により若者たちが駆り出され、若者の戦死者が非常に多かったこと。さらには、孤児が増えてしまったことなどが挙げられます。現在の沖縄に必要なのは、児童館の充実など現場に介入して子ども達の居場所を作ることだと感じました。1日目はjica沖縄国際センターに宿泊し、同時期に宿泊されていたスーダンの研修員の方々と交流させて頂く機会も得ることができました。

2日目は、戦後PHN(公衆衛生看護婦)をされていた金城英子先生、新里厚子先生にお話を伺いました。戦後の沖縄において、PHNは重要な存在でした。沖縄は日本の中でも特に離島の数が多く、当然そこには無医師地域もあり、そのような地域にも派遣し医療活動を行っていたそうです。当時お二人を突き動かしていたものは、教育であるというお言葉が非常に印象に残りました。
その後美ら海水族館に移動し、沖縄観光を楽しみました。沖縄は周囲を海に囲まれ自然豊かな土地であり、魚たちの種類も豊富です。ジンベエサメやチンアナゴなどたくさんの魚たちを見ることができとても充実した時間を過ごすことが出来ました。

名桜大学に戻った後は、小川先生にJICA研修で実際に行われているワークを学生向けにして頂きました。PHNの方が実際に直面した事例をもとにケーススタディを行ったので、当時の活動や彼女達の心境を身近に感じる事が出来ました。特に12の原則の内容は素晴らしく、将来医療に従事する私達も常に心に留めておくべきだと感じました。12の原則はアメリカから来たと知り、戦後のアメリカの支配が公衆衛生に関しては上手く行った例だという事に納得がいきました。PHNの方の優れていた所は常に地域住民に心が向いていた所だというメッセージは、国際保健の現場で絶対に忘れてはいけない事実です。
夕方からは、医介輔の御子息である仲村先生(仲村小児院)と新崎先生(新崎歯科クリニック)にお話しして頂きました。医介輔は、戦後の医師不足を解消するための制度でした。賃金が低く運転手などの副業をしていた事や、偏見や差別に遭いながらも地域の住民に絶対的に必要とされていた事など初めて知る事実が多くありました。
講義の後は、先生方と鍋を囲み懇親会を開催致しました。歓談の時間となり、和気藹々とした空気に包まれました。

3日目は、朝早くからJICA沖縄国際センターに移動し小林潤先生(琉球大学医学部保健学科教授)にワークショップを行って頂きました。日本の子どもの貧困問題を解決するためにはどうしたら良いのか、3日間を通して学んだことを生かしながら考えました。沖縄は本土復帰が遅れたため教育へ充てる予算が少なく、それが貧困の原因の1つである学力の低下に繋がっている事など、歴史の流れを汲み取りながら学ぶ事が出来ました。参加者の中に実際に貧困のサイクルに陥ったにも関わらず、自らの力で抜け出した方がいたため、より身近で具体的な問題として捉えられたと感じています。

その後は、ひめゆりの塔や平和祈念公園で戦争中の歴史を学び、解散となりました。

今回のスタディツアーを企画するにあたり、多くのご指導をしてくださった小川先生、ご講演などでお世話になりました山内先生、新里先生、金城先生、仲村先生、新崎先生、小林先生、その他関わってくださった皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

jaih-s12期事務局
伊戸川 大夢